先日、大地の再生の矢野さんとメンバーと裏丹沢登山
台風19号の影響がかなり大きいと予想されるが入山禁止でもないため登山開始
↓早速人工物のコンクリート擁壁が崩壊している場所に遭遇
コンクリート擁壁が排水できず擁壁の裏側に雨水が溜まりすぎ水圧と浮力でコンクリート擁壁が崩壊している
コンクリートの土留めが無意味なことを教えてくれています
↓コンクリート土留めと人工林の崩壊
↓人工林の崩壊
↓土砂崩壊がかなりあると予想されるため安全第一で入山します
無事に全員で帰って来れますように
↓途中大地の再生矢野さんが自然の造作について説明してくれます
枝、葉、幹、土砂が雨の流れの中で必要な箇所に置かれている
自然の造作には全て意味があり、水の流れを等速にし、蛇行しながら水と空気が動いている
↓上流の斜面崩壊の残骸
一見ただ単に幹や土砂が堆積したように見えるが、絶妙に幹や土砂が絡み合い絶妙に自然が
置いて行ってくれていると言う矢野さん
いずれは撤去されてしまうだろうこれらの残骸も
矢野さんの視点を取り入れれば、これらをお金をかけて撤去せずに、この状況を生かした
環境再生が可能です
公共工事に携わる人たちには是非知ってもらいたいこれからの気候変動に対応できるのは、
矢野さんの視点がとても重要
↓谷筋の斜面崩壊の残骸
↓すでに川底のような自然のパターン
ここに直線は存在しない
↓土石流の跡を確認しながら慎重に歩みを進めます
↓道中の自然の造形
台風の雨が置いて行った土砂
不思議に心地よい置かれ方 水流の渦の中で置かれていきます
庭づくりも環境再生も自然が教えてくれています
↓途中の人工林の沢で矢野さんが泥灰汁のつまりを解消
泥灰汁があると団粒化した土の隙間に泥灰汁が入り込み植物が酸欠状態になります
↓帰りに通って見たら泥灰汁が消え綺麗な流れに
この措置で人工林の呼吸が一部回復していき、下草も生えて来るようになります
↓道中の橋
橋の上まで丸太が流れて来ています
増水中の流れを想像するとなんとも恐ろしいです
↓山頂付近のブナ林
低標高のブナ林は貴重なようですが、
そのブナ林もご覧お通り、痛み出しています
原因は明らかで、各水脈の流れを止めてしまっている大量のダムにあり
それらが山全体の水と空気の流れを止めてしまい、水と空気を排出できずに山頂付近まで
水を溜め込む状態になり、いよいよ山頂に影響が出始めている
↓その証拠に、かつての山頂はクマササの大地であったそうだが、クマザサでは環境に対応できず水を好むスゲに取って代わられている 鹿の食害では説明できない
山頂1000mで記念撮影
みんな変な人たちばっかで面白い^ ^
帰路中の向かいの山の土砂崩壊
こんな上流部でも崩壊するとは・・・中でも人工林の崩壊が目立つ
いよいよ国土の劣化も進んできてしまっている
これは、もちろん自分の地元でも始まってしまっていること
まずは自分の身の回りから環境再生して行こうと思う
人の開発や環境破壊は、気候変動という形で自然が我々人間に教えてくれている
隠極まって陽となすということになるのだろうか
↓かつては大繁茂していたクマザサも、環境の変化に対応できずに小さく縮こまってしまっている
↓ダムを一部壊して環境再生させる方法のスケッチ